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3つの授業システム

本学科では理解・表現能力、分析・応用能力、設計・評価能力の習得を目標とし、「知識供与型」、「グループ学習型」、「プロジェクト達成型」という、3つの異なる授業システムで、講義・演習・実習・実験を多元的に構造化し、より個々にあった創成力の育成を目指しています。

知識供与型

基礎技術の習得を目指した講義科目群で、科目間のつながりを考慮して習得します。

基礎学力群は、大きく「物理学系」、「数学系」、「情報系」、「技術者モラル」からなります。

専攻科目は3分野からなっています。情報環工学分野は、システムを設計・開発するための知識について学ぶ「計算機科学」系と、情報システムについて学ぶ「情報システム基礎」系とがあります。
最適化科学分野は、複雑なシステムの仕組みを理解して、それを効率よく運用するための知識について学びます。
知能社会システム分野は、経済・金融、組織について学ぶ「社会システム」系と、生産・流通や経営について学ぶ「産業システム」系とがあります。

知識供与型の授業は、基本的に「予習」→「講義」→「演習」→「復習」というのを1つのサイクルとしています。

プログラミング演習の流れ

下の図は基礎学力群の「プログラミング演習」の例ですが、情報環工学、最適化科学、知能社会システムも同様です。

科目の例

  • 基礎学力群 (例)プログラミング演習I・II
    C言語を用いて、人の意図をコンピュータに指示するプログラムの概念を修得します。
    講義では基本概念・操作法などの説明、実習目的の演習、復習を兼ねた小テストなども実施されます。
  • 最適化化学 (例)数理計画法
    数理計画法、特に線形計画法はオペレーションズ・リサーチ(問題を科学的な方法を用いて解決するための「問題解決学」)の柱のひとつです。線形計画法を理解するためにはコンピユータ演習が不可欠なため、表計算ソフトを用いたコンピュータ演習で様々な問題を解き、線形計画法を理解します。
  • 情報環工学(例)ネットワーク工学
    ネットワークの概念、構成要素と組み合わせ、通信プロトコル、ネットワークアーキテクチャの基礎を学び、のちにネットワークヘの活用が進められているクラウド技術の基礎を学習します。
  • 知能社会システム (例)システム開発論I・II
    連続時間系および離散時間系の実システムヘ応用を念頭に、知的社会基盤の問題アプローチや解決方法を学びます。社会システムの変遷と具体事例を組解き、将来に必要となる戦略とは何かを分析します。

グループ学習型(夢先案内路)

技術者としての素養の体得を目指した科目群であり、「夢先案内路」と名づけました。
継続的な演習主体の科目であり、自己目標を立案したうえで、思考力、表現力、折衝力などを体得します。
知識供与型科目による基礎知識の習得をベースとし、さらにグループによる学習・教育を利用することで、多元的評価やコミュニケーション能力に飛躍的な進展が期待できます。
具体的には、複数教員によるチーム制教育と学生による協同演習を主体とするグループ学習を導入しています。

卒業研究・卒業制作に必要な基礎学力・問題発見および解決能力、表現力を身につけます。特に情報ネットワークを活用したマルチメディア表現力奏成に重点を置き、実験を通じて指導します。

工学基礎演習の流れ

科目の例

  • 工学基礎演習I
    工学基礎演習Iは、マルチメディア実験と講義・演習に分かれます。 特に実験は少人数のグループに分かれ、週ごとに異なるテーマについて行います。

プロジェクト達成型(自己創出径)

技術の体系を理解し、理論と実際を体得するとともに、自ら考え行動する科目群であり、「自己創出径」と名づけました。学生が独自の目標を立て、講義で身につけた知織を活用して、具体的な問題解決に取り組むプロジェクト形式で進める探求型学習です。
また学生と教員との双方向コミュニケーションの場を設け、段階を追ってレポートを提出したり、成果をプレゼンテーションしたり、作品のコンテストをしたりします。3年次までのコースワークで、システムを創成するための実践力を養います。

自己管理と日本語表現力の重要性を認識し、自己実現に向かつて、積極的かつ実践的な行動に取り組むことができるようになることを目的としています。

カリキュラム

下記カリキュラムは、2015(平成27)年度のものです。この他に共通教養科目(First Year Seminar、教養科目、外国語科目など)を受講します。 また、他にも関連科目や他学部・他学科の科目を受講することができます。