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研究室から

このページでは情報システム創成学科の研究室からのお知らせ、出張やイベントのレポートなど、研究室の日々をご紹介します。

国際会議Mycrypt 2016での研究発表

平成28年12月8日
教授 藤岡 淳

2016年12月に開催されたMycrypt 2016という国際会議で研究発表を行ってきたので報告します。

Mycrypt 2016は正式には「The International Conference on Cryptology & Malicious Security」という名称で、「Paradigm-shifting Crypto」を副題として開催されました。正式名称を日本語に直すと、「暗号と悪意のあるセキュリティに関する国際会議」という意味になります。

暗号というもののは、情報セキュリティを確保するために重要な技術ですが、そこでは、不正者による攻撃をどのように定式化し、また、それに対応した安全性を有する方式をいかに考案するかが鍵になります。

今回私が発表してきた国際会議は、その副題にもある通りこの暗号やセキュリティに関して、現在の枠組を大きく変革させることを意図した最新研究を集めてマレーシアで開催されたもので、従来の暗号技術が想定していなかった状況での安全性を解析し、その状況においても安全なプロトコルを提案するという研究発表を行いました。

今回の国際会議の会場はマレーシアのクアラルンプールにあるホテルでした。マレーシアを中心に60名程度の参加者がおり、活発な議論が行われ、また、今回の会議では、「暗号解析の最新動向」のセッションで座長も仰せつかりました。

国際会議CECC 2016での研究発表

平成28年7月6日
教授 藤岡 淳

2016年6月に開催されたCECC 2016という国際会議で研究発表を行ってきたので報告します。

CECCとは「Central European Conference on Cryptology」という正式名称の各単語の頭文字をつなげた名前です。日本語に直すと、「暗号に関する中央ヨーロッパ会議」という意味になります。

暗号技術というのは、情報を隠したり、情報の正しさを示すために使われる技術です。しかし、残念ながら、完璧な暗号技術というのは存在せず、それぞれになんからの欠陥をもってしまいます。

今回私が発表してきた国際会議は、この暗号技術に関する最新研究を集めて中央ヨーロッパで開催されているもので、ある種の暗号技術に対して特殊な状況下で攻撃に成功することを指摘する研究発表を行いました。

今回の国際会議の会場はスロバキアのピエシュチャニという温泉地にあるホテルでした。中央ヨーロッパを中心に30名程度の参加者がおり、活発な議論が行われました。

藤岡淳教授が共同考案した暗号技術(FSU方式)が国際標準ISO/IEC 11770-3に採録

平成27年12月16日
教授 藤岡 淳

ISO/IEC 11770-3は、暗号通信などに用いられる鍵を管理する手法に関する規格であり、 今回採録された技術を用いることで、公開鍵認証基盤が不要となり、安全な情報システムを、より簡素な形で構成できるようになることが期待されます。

詳細はプレスリリース  を参照のこと

杉本剛教授 朝日新聞beの取材による記事掲載

子どものすなおな疑問に答える朝日新聞be

平成27年6月8日
教授 杉本 剛

2015年3月21日(土)の「ののちゃんのDO科学・・・鳥がV字編隊で飛ぶのはなぜ?」に、流体力学の観点から答えました。互いに相手のつくる上昇流を利用して楽に飛ぶということです。

国際会議 RAMiCS 2014での研究発表

平成26年10月14日
准教授 西澤 弘毅

2014年4月に開催された RAMiCS 2014 という国際会議で研究発表を行ってきましたので報告いたします。

RAMiCS とは「Relational and Algebraic Methods in Computer Science に関する国際会議」という正式名称の各単語の頭文字をつなげた名前です。日本語に直すと、「コンピュータサイエンスにおける関係的手法や代数的手法についての国際会議」という意味になりますが、これでも多くの人はおそらく意味が分からないでしょう。

コンピュータというのは、そもそも人間が作った発明ですから、専門家が完全に理解しているはずの発明だと皆さんはお思いかもしれません。しかし、実際はコンピュータを完全に理解していると言い切れる専門家はいません。それは「作れる」ということと「理解している」ということは違うからです。

よく、コンピュータの不具合によって交通システムが麻痺したとか、銀行のシステムが止まったなどというニュースを目にしますが、それも本質的な原因は人間がコンピュータを完全に理解しきれていないことなのです。

そこでコンピュータを科学的に理解しようとする研究分野として「コンピュータサイエンス」という分野があるわけです。今回私が発表してきた国際会議は、コンピュータを理解する手段として、数学の「代数幾何」とか「関係代数」とか「圏論」などの理論を使っている研究を集めた国際会議でした。これらの手法を使うと「似たような公式をたくさん覚えるのは面倒くさいので一つの公式にまとめる」ということができたりします。今回の私の発表もそういった目的の研究発表でした。暗記が苦手な人には向いている研究分野かもしれませんね。

今回の国際会議の会場はドイツの Marienstatt という修道院でした。修道院というと固いイメージかもしれませんが、そこはさすがドイツの修道院。本場のビールが飲めるレストランが併設されていました。そこで研究者どうしでビール飲みながら互いに質問したり議論したりすることができました。

来年はポルトガルで開催予定です。来年もそこで研究発表できるように、頑張って論文を書きたいと思います。

在外研究の報告

平成25年10月18日
教授 杉本 剛

2013年7月1日から9月30日まで、英国および英領セント・ヘレナへ出かけ、在外研究を行いました。英国では、ケンブリッジ大学応用数学理論物理学科に所属して、分子間力にかかわる研究をスクラッチから始めました。細胞内の水分子のクラスター・ダイナミクスへの応用および粘着力の解析を目指しています。また、英国国内および英領セント・ヘレナでは、英国天文学の黎明期・発展期に活躍した研究者たちの足跡を取材しました。写真は、セント・ヘレナに今も残るエドモンド・ハレーの天文台(1676-8)跡です。また、セント・ヘレナでは、ここを訪れた天正遣欧使節や幕末の伝習所派遣留学生の足跡を調査しました。これらの記録を文書にまとめる予定です。英領セント・ヘレナへの旅は、全行程21日で、往路を示せばケンブリッジ→(陸路)→ロンドン→(空路)→ケープタウン→(海路)→セント・ヘレナという地球を半分と四分の一移動する長旅でした。