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計算知能システム研究室

教員 部屋番号 内線
秋吉 政徳 23-528(教員室) 3775(教員室)
市川 淳 23-529(研究室) 3776(研究室)

研究室内容

昨今の計算機処理能力の向上、記録容量の増大、機器の小型化とともに、我々の日常生活の隅々まで計算機システムが浸透しています。例えば、携帯電話・スマートフォンやパソコンを用いて、メールやWebによる情報流通、ワープロや表計算S/Wによる電子化文書作成、といった形で活動の効率化を図ることができるようになっています。このような“効率化”に加えて、活動におけるさまざまな知的活動を支援する計算機システムは、人工知能研究のスタート時から試みられてきていましたが、ネットワーク基盤を前提とした“集合知”や膨大な計算量を前提とした“機械学習”については、最近になって実用化を目指した取り組みが活性化し始めました。

そこで、本研究室では、(1)“集合知”として創発と呼ばれる側面に焦点をあてて、プロジェクト型組織の成長を促す組織学習フレームワーク、(2)“機械学習”によりユーザの学習履歴を分析し、ユーザに適合した学習コンテンツの提供や指導方略の策定、さらにWebインタフェースとしてのわかりやすさや使いやすさを組み込んだe-Learningシステム構築の研究課題に主として取り組んでいます。これらの課題は、対象問題をどうとらえてモデル化するかということが中心課題であり、そのために組織科学、心理学、経営学、社会科学といった関連する学問分野の知見をもとに、学際的領域の研究として取り組んでいます。また、実際の企業や他の研究機関と協力して、その評価・検証を進めようとしています。配属された学生は、“論理的思考”に対して研究活動を通して鍛えるという方針のもと、計算機科学分野の専門雑誌の英文記事、人工知能の基礎知識、オブジェクト指向プログラミングを学びつつ、「問題の発見/定義/解決」というフレームワークの修得により、高度問題解決型技術者としての育成が図られます。